12月22日文化新聞
市の答弁に抗議します。
12月18日付文化新聞で報道された通り、大津議員の質問に対し、青田精一産業環境部長の答弁の中で、『会のメンバーが制止を振り切って入り、コクランを踏みつけた。』とありました
当会のメンバーは紐の中に入ったことも、ましてや踏みつけた事実は一切ございません。
以下の抗議文を飯能市へ提出いたしました。
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2020年12月18日
飯能市長 大久保 勝 様
大津 力議員の質問に対する市の答弁に抗議する
先日12月15日(火)大津議員の質問に対する青田精一産業環境部長の答弁の中で、『会のメンバーが制止を振り切って入り、コクランを踏みつけた。』との答弁がありましたが、
そのような事実は一切ありません。
よって、当会への名誉を著しく棄損するものであり、答弁の根拠となった報告書の速やかな開示を求めます。
加治丘陵の自然を考える会・飯能
長谷川 順子
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但し、当会メンバー以外の方がコクランを踏みつけた事実は確認しております。その場で指摘しており、会話を交わしております。踏みつけたご本人は認識されていらっしゃると存じます。
ではなぜ、
azuhanno.hatenablog.comの記事でこの事実を書かなかったか? ですが、ご当人の名誉の為に書きませんでした。
又、答弁の中で、「立ち会っていた県の職員云々」がございましたが、
県の関係者が、立ち会った県職員本人に確認したところ、
「行動や言動に関して、言及したかどうかは、コメントを控える」
「コクランを踏んだ現場は目撃していない」
とのことです。
11月29日13時より阿須自治会館にて住民説明会が開かれました。
先日11月29日13時より阿須自治会館にて住民説明会が行われました。
当会では数名が会場外で傍聴させていただきました。
■出席者
50-60名の方の阿須地区の住民の方(以下 「住」とさせていただきます)
飯能インターナショナルスポーツアカデミー:木下氏
大和リース(株)(事業請負業者):古沢氏
阿須山中活性化委員会委員長:加藤氏
飯能市担当職員(25名ほど)
滝沢市議会議員
新井重治市議会議員
飯能市は今まで「地元民から反対の声はない」としていましたが、この説明会では反対の声ばかりでした。
3時間超の説明会は、この事業の不明点や疑問点を更に浮き上がらせて異常さをより際立たせるものとなりました。
埼玉県の林地開発許可は
「開発区域の多くが飯能市有林であり、かつ、市の土地有効活用事業による開発行為であることに鑑みて、次の事項について飯能市と事業者が協力し、地域の理解の促進に努めるよう促すこと。 」を付帯条件にやむなく許可されました。
守られてない事が11月29日の説明会で露呈した今、埼玉県は林地開発を取り消すべきではないでしょうか。
以下、当日の模様です。
質疑進行をした阿須自治会長が、始めに「多くの質問を受けたいので、答弁(市、アカデミー、大和リース)は簡潔に、事業内容、経過等の説明はナシでお願いします」と。
質問に入る前に、アカデミー(木下氏)と取り付け道路の活性化委員会(加藤氏)から、「今回の事業は、イーゲートとは何の関係もない」という説明がありました。
また、市は急きょ、唐沢川の整備をすることを決めたそうで、その説明を青田産業環境部長より。
「工期は来年の梅雨前に、予算は1200万」と市から返答。
住「5年でまた埋まる」の指摘に
市「その時点で、考えます」
住「年間120万(の賃貸料10年分を)、5年で使うよ。」
また、
住「阿須山中にサッカー場を造るメリットはあるんですか?
森林審議会の議事録では落合会長『これだけの大きな面積のソーラーがあった場合、しかも最近の豪雨で水が出た時には、サッカーグラウンドには実際問題として相当の土砂が出て来ざるを得ない・・サッカーグラウンドとしてどうなのか、という疑問を現地で思った。ただ、これは、あくまでも調整池です、ということなので、造る側の問題なのかな』との発言があった。
このあとも、審議会のみなさん、心配して、『メンテナンスにお金がかかるんじゃないか』『使えなくなるサッカー場だ』等言っている。
でも、森林審議会では『条件さえ合っているので、一応許可せざるを得ない』と。そんなところで、ボカの優秀な選手たちを練習させるのは、すごい可哀そう。TVで一生懸命練習してるのを見た。努力しちゃんと結果も付いてきている。それなのに、そんなサッカー場、作るんですか?」(大勢の拍手)
木下氏
「そのTV映像は岩沢グランドで、少年野球の内野位の広さ。基本、サッカー場の広さは・・(会場から質問に答えて!の声)・・照明の苦情が美杉台では出ていて、阿須の山中であれば、周辺には地域住民の方はおりませんので(会場から苦笑)隣接すると言う意味で・・あそこでやらせてもらうメリットとしては、駅から近いってことがある。天然芝で怪我も少なく(ここでまた、会場から質問に答えろの声)実際にメンテナンス代として、年間400万位見てます。」
等々のやり取りのあと
会場からは「デメリットだけじゃないか」の声。
木下氏が「阿須山中にしっかりとしたグラウンドを造りたい」と言うと、
住「サッカー場が目的なんだから、他のところにサッカー場造ればいいじゃない!なんで、こんなでっかいメガソーラーを造って、サッカー場を造んなきゃならないの?!」(拍手)
ここで、新井企画部長が出てきて、阿須山中の有効活用について話し出す。
住「そんなことわかってる!」「1200万かけて、やるんでしょ川掃除。5年で1回やるなら赤字じゃない。今のまま残しといて、自然(?)で使った方がよっぽど利益がある。」等々。
新井部長は平然と「太陽光発電の施設とサッカー場による固定資産税も入ってくる」
住「固定資産目当てなの?!」
新井「これは、今のところ具体的な数字は言えないが、固定資産目当てではない。あくまでも飯能市の地方創生のために使わせて頂きたい。」
住「自然のある飯能がいいから、人が入ってくる。メガソーラーだらけの市になったら、誰も来ない。事故が起きたとき、家が流された時、飯能市は補償してくれるの?」
新井さん「この工事が原因で災害になるんであれば、それは、工事事業者の方で、実際に、工事に痂疲があった場合には、その工事の施工主。」
住「木下さん、どのくらいの売り上げがあって、利益出てるんですか?
私が見る限り、サッカー場そんな利益が出ると思えない。そんな人にそんな補償できるわけない。木下さん、どうですか。」
木下氏「まあ今の、通常的な飯能インターナショナルの経営状態っていうのはマイナスはではないけれどもとんとんでやっているというようなところ。」
住「そういうとんとんでやってる事業者を使って、こんな60億もの事業をやらせるなんてのはひどい話だよ。補償できるわけがない。」
「会長って、観音寺のご住職でしょう。今日、いらしてないじゃない。」
「新井さん、サッカー場を造りたいのが木下さんの目的でしょ。だったら、目的に対する手段として、サッカー場を造ればいい。名栗だってあるんだしさ。それをなんで市が、17㌶の全部使えって言って、メガソーラーを造らせる計画をする訳?サッカー場だけ造ればいいんだよ。子どもたちの夢ならサッカー場だけ造ればいいじゃん。駐車場も造ってやればいい。それでいいじゃない。」に大きな拍手。
「何十億もかけて、・・その方がよっぽど赤字だよ。名栗とか吾野とかに造ればいい。すり鉢状の調整池のサッカー場なんて、子ども達が可哀そうだよ!」に大勢が「可哀そう!」「可哀そう」の声。
地図を見せながら訴えたのが、「調整池と我々の家がこんなに近い。80m×100mが決壊したら、全部ここは調整池にり、流される。でこれが八高線のところまで行く。八高線のとこはトンネル(土手)。全部洪水ですよ。阿須全体が洪水になっちゃう。」
宮城県丸森町でメガソーラーの崩壊によって土砂災害が起こり、大和リースが事業撤退したことを住民の方が話すと、
古沢氏「丸森町でメガソーラーから撤退したのは洪水被害があったからではない。撤退したのは被害がある前。」
住「撤退したことには変わりない」
又、大和ハウス工業が4000軒に上る欠陥住宅を、建築してきたことで、昨年謝罪した事。大和リースが災害が起きないような施工をする。といったらしいのですが、「こんな欠陥住宅を造るようなグループ会社のいう事は信用できない」と
みなさんの一番の声は、調整池が崩れたら、すぐ下流の阿須の住宅は水害に見舞われる。メガソーラーの火災の心配もある。消火出来ない!と。
後半に続く
12月5日追記
「ご存知だと思いますが、メガソーラで火災が起こった場合は、放水は危険です。夜は発電してないからいいですが、昼は感電の危険があります。消防庁に聞けば教えてくれると思います。」とのコメントを頂きました。
破損されたパネルも放電しているとの情報を頂いたこともあります。コメントありがとうございました。
産経新聞に掲載されました
11月29日(日)産経新聞 に 「メガソーラー用地に希少種」 の記事が掲載されました。
著作件の関係上、ここまでのご紹介となりますが、図書館等でご確認いただければと存じます。
ご掲載、ありがとうございました。
コクラン移植の様子
当会、加治丘陵の自然を守る会・飯能は、阿須山中のメガソーラー事業そのものの中止を訴えています。
コクラン移植も当然あってはならないという考えです。
11月19日午後4時45分に、飯能市役所産業環境部 青田部長に直接当会の考えをお伝えしました。
飯能市環境緑水課が、「市民団体(加治丘陵の自然を守る会・飯能とはんのう市民環境会議)の了解を得ている」というような回答をしているようですが、当会は、コクラン移植に断固反対しています。
11月20日に実施されたコクラン移植は監視の立場で参加しました。
多くの市民の方が、抗議の声を届けたにも関わらず、飯能インターナショナル・スポーツアカデミー(HISA)の代表木下氏の総指揮のもと、コクランの移植は強行されました。
市民の多くの方々は、“コクラン移植”は、埼玉県希少野生動生物の種の保護の条例に定められているわけだから、「相当な厳しい管理体制のもと執り行われたに違いない」というふうに考えていらっしゃると思いますが。そのような物々しさは一切ありませんでした。
参加者は、埼玉県県みどり自然課、環境科学国際センター、埼玉県絶滅危惧植物種調査団とそうそうたる面々がそろいました。※埼玉県絶滅危惧植物種調査団の方は、当日は不参加でした。掲載ミスです。訂正いたします。
が、実際のコクランの移植は、これまで一度もしたことのない木下氏の総指揮のもと執り行わました。掘り起しとコクラン移動のための作業は、2名の造園業者が作業員として行いました。
飯能市に移植前日に問い合わせ頂いた市民の方によりますと、
飯能市の担当者は「専門家(絶滅危惧種調査団)より移植の方法を指導してもらった。」と言っていたそうです。
本来であれば今現在の生育の個体数、個々の状態、どの個体をどこへ移植したのか等、詳細に記録をつけ、経過観察を事業者がするべきです。
また、コクランに限らずですが、植物の移植はできるだけ植物に負担がかからないないように短時間に終わらせるように、前日に済ませられることは済ませる(個体の記録、移植先の場所の把握等、可能なことは移植作業前にやる)ことは専門家の指導を受けているなら当然の事。
しかし、当日コクランの場所を把握しておらず探し回る、移植先の位置も把握していない。メジャーや記録もしていない等など、保護する。という認識があるのかと懸念を持たざるを得ない状況でした。
こういう事業者が、コクランを移植(というか移動??)しました。非常に残念です。
本来なら、市有地・市民の財産の土地に生息するコクランの移植なので、大々的に、『阿須山中コクラン移植プロジェクト』なるものを立ち上げ、じっくりコクランの移植時期と方法、その後の管理の方法をラン科の専門家、複数の方々から説明を受け、現在生息しているコクランを長期間(最低5年)観察し、その後、念には念を入れて、移植先の候補地数か所あげ、専門家に選考してもらって、一番の適地と思われる候補地に何回にも分けて丁寧に移植する、という手もあったはずです。
また、市民から「既にコクランの周りの木は伐採されていて、コクランに適した状態ではない。本当にコクランを保護するつもりはあるのか?」の問いあわせに、飯能市の担当者は「そんなことはなく、今まで通りの環境だ。」と言い切っていたとのこと。
しかし、当日既にコクランは乾燥気味でした。本来であれば、事業者が責任をもって移植まで全く変わらない状態で保護するべきですし、飯能市は全く状況の把握、指導できておらず、市民の声に真摯に答えていません。
飯能市も埼玉県も「専門家の助言を受けて適切に保護をする」と言っていますが実際には先程述べた状態であり、どのような指導をHISAに対して行ったのか非常に疑問です。
事業者(HISAと大和リース)は飯能市の土地を使っての事業を進めるにあたって、もっと真摯に移植、保護するべきです。
今回のコクランの移植に限らず、この事業について、【周辺自治体には説明会を開いたから】と、市民へ説明しない、飯能市と事業者。
市民からの問い合わせも無視している木下氏。
今回のコクラン移植について、市も県もちゃんと監督できない。先々本当に心配です。
飯能市長も木下氏も一向に市民への説明責任を果たそうとはしません。
市民説明会の開催を要望する市民の声がまだ足りないのだと思います。
当会、加治丘陵の自然を考える会・飯能だけではどうにもなりません。
みなさま、お願いします!!
もっと、もっと、声を届けてください!!
どうぞよろしくお願いいたします。
コクラン移植について
コクラン移植について、飯能市や埼玉県に問い合わせていただいた方、ありがとうございます。
2020年11月16日に 当会代表に「飯能市 産業環境部 環境緑水課」より
移植日が11月20日に決定した旨 のメールを受け取っています。
また、当会とはんのう市民環境会議への説明は11月17日午後に開催されましたが、
同日午前中の「全員協議会」で「コクランの移植日は11月20日に決定した」と飯能市が答弁をしています。
したがって我々 加治丘陵の自然を守る会・飯能 が出席した説明会の時には移植の日時は決定しておりました。
飯能市は市民からの問い合わせに対し、あたかも当会が了承したから(そもそも了承などしておりませんが)市民への説明は済んだ。と回答しているそうですが、当会とはんのう市民環境会議に説明をしたからよい。と言う問題ではありません。
コクランの移植に限らず、市民説明会を開き、真摯に市民の声を受け止める必要があります。
コクラン移植日 11月20日
県内希少野生動植物種に指定されている、コクランの移植日が11月20日 AM9時00分~に決定。と、飯能市から連絡がありました。
〇コクランの移植成功例は今までにありません。もともと事業者(飯能インターナショナルスポーツアカデミー)は真夏の8月に移植を決行しようとしました。
コクランを含む「県内希少野生動植物種」の捕獲等については届け出を提出後、30日間は捕獲に着手してはならない と条例で決められていますが、それを無視して決行をしようとしていました。
その時の経緯
11月も移植に適した時期でなく、保護するつもりが事業者にあるのか甚だ疑問です。
〇林地開発許可は「やむなく」許可が出され、その付帯事項に、
開発区域内及び周辺において確認された希少野生生物の取り扱い
につき、「開発区域の多くが飯能市有林であり、かつ、市の土地有効活用事業による開発行為であることに鑑みて、次の事項について飯能市と事業者が協力し、地域の理解の促進に努めること。
とあります。
しかし、事業者と飯能市は飯能市民に対しての説明会の開催を頑なに拒んでいます。
飯能市 阿須山中に造られるメガソーラー(太陽光発電事業)とサッカー場について
場所 飯能市阿須山中
どんな場所?
ほぼ北向き斜面。
多くの絶滅危惧種の生育が確認されており、豊かな生態系が広がる。
上空からの写真を見ていただいてもお分かりになるように2本の沢があり、ここを埋めて平らにする。
35万立方メートルの土砂移動を伴う、大工事。
地盤は、ゆるく、保水力が高い。土壌調査においても、「盛り土造成は慎重に」と指摘されるほど。
サッカー場について
〇メガソーラーを建設するには、調整池を設けることになっています。その調整池の底に造られます。
〇事業者は、サッカー場を「豪雨の際は調整池なので使えないが、地震の際には避難場所として」使える と、言っていますが、周りは法面で囲まれ、半分は盛り土を造成した土地です。
メガソーラー(太陽光発電)について
〇よくいただく質問ですが、太陽光発電事業による発電収益は飯能市には一銭も入りません。事業者の「サッカークラブ運営費」と62億円の施工費として使われます。
〇調整池がサッカー場になります。つまり、17ヘクタールのうち、0,9ヘクタールはサッカー場が11ヘクタールがメガソーラー、残りが残地森林となります。サッカー場といっても、メガソーラー施設のための調整池なのですから、開発地すべてが太陽光発電システムとも言えます。
疑惑について
〇阿須山中土地有効活用事業者公募要領には
(3) 応募の制限
次のいずれかに該当する事業者は、応募することができません。
カ 経営が健全性を欠く(直近過去3年間の決算が債務超過、純損失、キャッシュフロー赤字の全てに連続して該当(応募グループの場合は応募グループを構成する法人の全てが該当)する状況)と認められる者
とありますが、事業者は設立3年未満でした。そもそも、応募資格がないのでは?
〇審査の過程が不透明
当会が開示請求した、選定委員会名簿、選定委員会の議事録です。
また、当会が市に出した質問に対する答えも納得できるものではありませんでした。
〇都市開発法に違反の可能性が指摘されている
1haを超える建造物(今回の場合はサッカー場)は都市計画法に基づく許可を受けなければいけませんが、事業者は0,97haで申請を出しています。
サッカー場の法面を加えない、サッカー場(調整池)につながる道路を、「調整池点検用」道路、サッカー場への進入道路 とわけて申請しています。
〇開発地は20haを超えるのでは?
20haを超える開発の場合は、「環境アセスメント」の対象になります。
「環境アセスメント」逃れの為に、20haを超えないようにメガソーラー施設の進入道路を別事業と主張しています。