山田 利子議員の回答
山田の回答です
質問①に対して反対です。
「阿須山中土地有効活用事業」は、飯能インターナショナルスポーツアカデミーが、世界的なサッカー選手を育成するための国際規格のサッカー場を建設する。その運営はソーラー施設の買電収入で運営するというものです。
私は、子どもたちが夢と希望を持っておおいに羽ばたく選手の育成のためのサッカー場建設もメガソーラー発電事業も、そのもの自体は反対するのもではありません。しかし、希少な動植物が生息する自然豊かで、昔から、ムラサクシメジ、サクラシメジなどのキノコ類や山菜も豊富な場所です。これは落ち葉が豊かで栄養豊富な腐葉土がある混交林だからです。
飯能市の第6次飯能森林計画には、飯能市の森林の4割を混交林にすることが謳われています。まさにそのお手本となるのが阿須山中そのものです。それを飯能市が自らの手で壊すような大規模造成は認められません。山は一度壊したら生態系も変わり決して戻る事はありません。
②この山林は飯能市が毎年2億円ずつ10年間かけて買う計画で、議案は「財産の取得」という形で議会に出されていますが、「サッカー場建設とメガソーラー建設事業」が議案として出されたことはありません。議案として、内容について十分な議論がされないことが問題と考えます。
市民の土地をどのように使うか、議案として事業内容としてしっかり議会で議論すべきだったことは言うまでもないことです。
③この事業計画では、世界に通用するサッカー選手を育成するために国際基準のサッカー場を建設する計画ですが、私が3月議会での質疑で、サッカー場はすり鉢の底にあたり、子どもたちがサッカー場に入るには、のり面の上側から歩いて入ること。駐車場はなく、関係者は大型専用バスの送迎と言うことでした。また、大規模な造成により、サッカー場は大水が出た際の、調整池になることがあきらかになっています。更に、サッカー場を守るために大がかりな浸透式貯水槽にするということも言われていますが財政面でも相当な費用がかかると考えます。
クラブチーム以外の子どもたちは利用が不明です。多額の費用をかけ、阿須山中でなければできないとは思えません。これが何で地方創生に寄与するといえるのでしょうか。
「加治丘陵の自然を考える会・飯能」のみなさんの幅広いつながりや深い調査研究に感謝します。ありがとうございます。