「ムーミンバレーパーク」、アニメ「ヤマノススメ」の舞台である飯能市の自然を守ろうとしています。
メガソーラー設置予定地は「ムーミンの作者、トーベ・ヤンソン」との交流から生まれた市営公園がある里山、17haです。
(東京ドーム約4個分)飯能市が月10万円で事業者に貸出し、メガソーラーが建設される予定です。
私たちはこの自然豊かな土地を、子どもたちに残したいのです。
どうかお力をお貸しください。
ネット署名はこちら! http://chng.it/n9QHbNjP

金子 敏江議員の回答

加治丘陵の自然を考える会・飯能   代表 長谷川 順子様

日本共産党市議会議員 金子 敏江

 貴会の運動の趣旨に賛同される幅広い多くのみなさんが、様々な角度から知恵を出し、阿須山中の自然を開発から守ろうと精力的に取り組んでおられることに、心からの敬意を表します

さて、ご質問をいただきました3点について、私なりの考えを述べさせていただきます。

① 飯能市は、「阿須山中土地有効活用事業」の事業者を公募し、市が採択した事業はご案内の通りです。当該地は、青梅市入間市に隣接する広葉樹を含む17㌶の山林(東京ドーム3・6個分)で、ほとんどが北側の斜面で、進入路も水道もない場所です。ただ言えるのは、豊かな自然、野鳥や希少動植物が確認されている山林、四季折々の身近な草花が楽しめる貴重な山林だという事です。私は、この傾斜地と市が採択した事業とが、あまりにもミスマッチで、17㌶の大半をソーラーパネルで埋め尽くすような「メガソーラー発電事業」が主たる目的ではないかと思います。いったん、大規模に山の斜面を削ってしまえば原状回復など空文句でしょう。飯能市は、「森林文化都市」を標榜し、平成30年3月に策定した「第6次飯能市森林整備計画」では、60年かけて間伐を丁寧におこない針広混交林の山の再生を目指すことを公表しています。このことは、時間はかかりますが、頻発する温暖化による豪雨災害のリスクを低減する「災害に強いまちづくり」につながると考えます。なぜ市は、これと逆行する阿須山の自然破壊をもたらす大規模開発にゴーサインをだしたのか、自ら市民の共有財産を壊すなど考えられません。計画は、白紙撤回すべきと考えます

 

② 今回の「阿須山中土地有効活用事業」は、市が提案事業を採択し評価点を「議員全員協議会」に報告します。議会では毎年2億円の開発公社からの買戻しの際の議案質疑、一般質問で質すことができますが、今回、貴会から出された「請願」の審査が大変重要だと考えます。

 

③ 政府が打ち出した「地方創生」は、人口減少を理由に「公的サービスの産業化」を新たな「行革」のスローガンに掲げ、地方自治体に民間委託や民営化、市が保有する資産の民間企業への貸し付け等(PPP)で民間企業の儲けを保証すること、公共施設等の統廃合計画の策定をせまり、地方への財政支出を抑えることがねらいです。個々の問題で、どれだけ市民サービスの質の向上が図られるのかどうかが判断基準だと思っています。阿須山中の市有地の問題は、市の公的不動産を民間に貸し付け市の収益(年間120万円を20年間)をあげようというものですが、一度壊した自然は元には戻れません。稀少動植物の存在が確認された以上、開発ではなく保全に舵を切るべきと考えます。また、サッカー場の建設の問題では、阿須山中の土地はとても適地とは思えません。しかし、何とか子どもたちの夢を叶える構想ですから実現できないかと。100㍍×68㍍の公式試合ができるサッカー場を統合された学校のグラウンドなども視野に入れて市は下支えできないのかと思います。これこそが本当の「地方創生」だと考えます。