6月24日付文化新聞、「阿須山中問題で、共産、謝罪」の記事で事実に誤りがあるので会の見解を述べます。
記事中、「考える会と市職員との話し合いが市役所内であった。考える会関係者が職員に向かって『あなたたちは頭が大丈夫か』」などと発言を浴びせ、耐えきれなくなった職員が上司に助けを求めた」となっていますが、事実は下記の通りです。
記事内で「考える会関係者」とされた人物=以下、A氏=
①A氏は、当会の関係者ではありません。
②考える会は、市に話し合いを求めていません。
③A氏から「市との話し合いの場が設定されたので、聞きませんか」というお誘いがあって参加しました。
④市職員から入室を拒否されたわけでもなく、職員の方が席を用意して下さいました。⑤市職員が答えに窮した際も、他の職員からA氏に声をかけるようなことはありませんでした。
⑥「耐えきれなくなった職員が上司に助けを求めた」とありますが、自然の流れで企画課長、建築課長、管財課長も入室してきました。そもそもA氏によると「市の職員との事前の話し合いで、当日は部長が出席する約束となっていた」そうです。
今回の問題で、飯能市議会議長が、日本共産党から考える会に謝罪するよう求めたことは、議会の横暴であると考えます。考える会は、日本共産党とは別の任意団体であり、強く抗議します。
あわせて、6月24日付 加藤由貴夫議員の一般質問についての記事について
民間企業の一社員と一般の市民のメールを公にして市議会の議場で取り上げたことは通信の秘密に関わる重大な問題であると考えます。
文化新聞記事
阿須山中問題で共産、謝罪
職員への威圧的発言、制止せず
飯能市議会6月定例会最終日の19日、
市内阿須の山林を計画地にした、市の「
阿須山中土地有効活用事業」での事業提案に応募、
採用された民間による
サッカー場と
太陽光発電施設建設に絡み、
市議会本会議場で
共産党の金子敏江代表以下3人の議員が揃って謝
罪するという極めて異例の出来ごとがあった。
同党が発行する新聞「新飯能」にも、謝罪文は掲載されるという。
そもそもの発端は、同党の滝沢田議員が17日に行った阿須山中土地問題についての一般質問で、答弁した職員に向かって大声を張り上げたこと。
この大声発言に関連して、中元太(
公明党)、野田直人(
みどりの会)
両議員が平沼弘議長に見解を問う議事進行をかけたが、
うち野田議員の行った議事進行で、滝沢議員の大声発言とは別に、
新たな問題が発覚した。
野田議員の議事進行から明らかになったのは、
阿須山中への
サッカー場と
太陽光発電建設事業に反対する「
加治丘陵の自然を考える会・飯能」=以下、考える会=
と市職員との話し合いが市役所内であった。そうしたところ、
考える会関係者が職員に向かって「あなたは、頭が大丈夫か」「
あなたたちのような人がいるから、本当に迷惑なんだ」など、
威圧的、罵倒ともとれる発言を浴びせ、
これに耐え切れなくなった職員が上司の課長に助けを求めた。
ところが、この場には金子・山田利子・
滝沢修・
新井巧議員の
共産党会派4人も同席しており、
職員への一連の問題発言を4議員はまったく制止しなかったという
もの。事態を重視した野田議員はこの事実を平沼議長に告げ、
議長見解を求めた。
平沼議員は会議の休憩を宣告し、自ら関係した職員から事実関係を確認したり、各会派の代表が集まる代表者会議を招集し、上良二副市長からの説明を求めるなど情報を収集。結果、野田議員が議事進行で指摘した通りの行為が、市役所内で行われていたということが裏付けられた。
会議再開後、平沼議長は「
野田議員の議事進行についてお答えする」とした上で、
この問題に関しての事実関係がはっきりしたことから、▽
共産党から職員に謝罪する▽6月26日発行の『新飯能』
に謝罪文を掲載する。同時に
共産党のホームページ、ブログ等で 謝罪文を掲載する▽
共産党の責任で考える会に対し、
ホームページ、ブログ等で謝罪してもらう。
6月26日までの掲載を促すーとの3点を
共産党に指示したことを
報告した。
金子議員が本会議場で行った謝罪内容は次のとおり。
「さきほど、議長から指示を受けたものについて、
謝罪をさせて頂きます。加治丘陵の自然を考える会・
飯能のほうから、ご案内を頂き、
会の方と職員の方と話し合いに同席させて頂きました。その際、
専門的な知識を持っていると思われる方もいらっしゃっており、
お話をうかがいました。
今日の代表者会議で副市長から説明がありましたが、
その方がこれまで
飯能市役所の窓口で、
高圧的な態度を繰り返していたことは、全く知りませんでした。 知らなかったとはいえ、同席していたことは事実であります。
改めて軽率な行動であったと、
日本共産党会派全員、
深く反省をしております。
関係する職員の皆さんが大きなストレスを抱えて対応していること
に対して、
議員としてもっと配慮する必要があったと痛感しています。
対応された職員の皆さんに、大変申し訳なく思っております。心から謝罪させて頂きます。大変申し訳ありませんでした。
二度とこのようなことがないよう、
日本共産党一同、お約束をさせて頂きます。なお、議長より頂いている指示については、しっかりと対応させて頂きます。本日は、大変申し訳ありませんでした。」
文化新聞記事ここまで
2020年7月5日発行 新飯能