「ムーミンバレーパーク」、アニメ「ヤマノススメ」の舞台である飯能市の自然を守ろうとしています。
メガソーラー設置予定地は「ムーミンの作者、トーベ・ヤンソン」との交流から生まれた市営公園がある里山、17haです。
(東京ドーム約4個分)飯能市が月10万円で事業者に貸出し、メガソーラーが建設される予定です。
私たちはこの自然豊かな土地を、子どもたちに残したいのです。
どうかお力をお貸しください。
ネット署名はこちら! http://chng.it/n9QHbNjP

コクラン移植の様子

当会、加治丘陵の自然を守る会・飯能は、阿須山中のメガソーラー事業そのものの中止を訴えています。

コクラン移植も当然あってはならないという考えです。
11月19日午後4時45分に、飯能市役所産業環境部 青田部長に直接当会の考えをお伝えしました。
飯能市環境緑水課が、「市民団体(加治丘陵の自然を守る会・飯能とはんのう市民環境会議)の了解を得ている」というような回答をしているようですが、当会は、コクラン移植に断固反対しています。

11月20日に実施されたコクラン移植は監視の立場で参加しました。

 多くの市民の方が、抗議の声を届けたにも関わらず、飯能インターナショナル・スポーツアカデミー(HISA)の代表木下氏の総指揮のもと、コクランの移植は強行されました。

 市民の多くの方々は、“コクラン移植”は、埼玉県希少野生動生物の種の保護の条例に定められているわけだから、「相当な厳しい管理体制のもと執り行われたに違いない」というふうに考えていらっしゃると思いますが。そのような物々しさは一切ありませんでした。


 参加者は、埼玉県県みどり自然課、環境科学国際センター、埼玉県絶滅危惧植物種調査団とそうそうたる面々がそろいました。※埼玉県絶滅危惧植物種調査団の方は、当日は不参加でした。掲載ミスです。訂正いたします。

が、実際のコクランの移植は、これまで一度もしたことのない木下氏の総指揮のもと執り行わました。掘り起しとコクラン移動のための作業は、2名の造園業者が作業員として行いました。


 

 飯能市に移植前日に問い合わせ頂いた市民の方によりますと、

飯能市の担当者は「専門家(絶滅危惧種調査団)より移植の方法を指導してもらった。」と言っていたそうです。
 

 本来であれば今現在の生育の個体数、個々の状態、どの個体をどこへ移植したのか等、詳細に記録をつけ、経過観察を事業者がするべきです。
 また、コクランに限らずですが、植物の移植はできるだけ植物に負担がかからないないように短時間に終わらせるように、前日に済ませられることは済ませる(個体の記録、移植先の場所の把握等、可能なことは移植作業前にやる)ことは専門家の指導を受けているなら当然の事。
 しかし、当日コクランの場所を把握しておらず探し回る、移植先の位置も把握していない。メジャーや記録もしていない等など、保護する。という認識があるのかと懸念を持たざるを得ない状況でした。


こういう事業者が、コクランを移植(というか移動??)しました。非常に残念です。

 本来なら、市有地・市民の財産の土地に生息するコクランの移植なので、大々的に、『阿須山中コクラン移植プロジェクト』なるものを立ち上げ、じっくりコクランの移植時期と方法、その後の管理の方法をラン科の専門家、複数の方々から説明を受け、現在生息しているコクランを長期間(最低5年)観察し、その後、念には念を入れて、移植先の候補地数か所あげ、専門家に選考してもらって、一番の適地と思われる候補地に何回にも分けて丁寧に移植する、という手もあったはずです。

 また、市民から「既にコクランの周りの木は伐採されていて、コクランに適した状態ではない。本当にコクランを保護するつもりはあるのか?」の問いあわせに、飯能市の担当者は「そんなことはなく、今まで通りの環境だ。」と言い切っていたとのこと。

 しかし、当日既にコクランは乾燥気味でした。本来であれば、事業者が責任をもって移植まで全く変わらない状態で保護するべきですし、飯能市は全く状況の把握、指導できておらず、市民の声に真摯に答えていません。


 飯能市も埼玉県も「専門家の助言を受けて適切に保護をする」と言っていますが実際には先程述べた状態であり、どのような指導をHISAに対して行ったのか非常に疑問です。
 事業者(HISAと大和リース)は飯能市の土地を使っての事業を進めるにあたって、もっと真摯に移植、保護するべきです。


今回のコクランの移植に限らず、この事業について、【周辺自治体には説明会を開いたから】と、市民へ説明しない、飯能市と事業者。

市民からの問い合わせも無視している木下氏。

今回のコクラン移植について、市も県もちゃんと監督できない。先々本当に心配です。
飯能市長も木下氏も一向に市民への説明責任を果たそうとはしません。
市民説明会の開催を要望する市民の声がまだ足りないのだと思います。
当会、加治丘陵の自然を考える会・飯能だけではどうにもなりません。
みなさま、お願いします!!
もっと、もっと、声を届けてください!!
どうぞよろしくお願いいたします。

 

f:id:azuhanno:20201122132556j:plain

移動させるために掘り起こされたコクラン