「ムーミンバレーパーク」、アニメ「ヤマノススメ」の舞台である飯能市の自然を守ろうとしています。
メガソーラー設置予定地は「ムーミンの作者、トーベ・ヤンソン」との交流から生まれた市営公園がある里山、17haです。
(東京ドーム約4個分)飯能市が月10万円で事業者に貸出し、メガソーラーが建設される予定です。
私たちはこの自然豊かな土地を、子どもたちに残したいのです。
どうかお力をお貸しください。
ネット署名はこちら! http://chng.it/n9QHbNjP

飯能市3月定例会・議案の質疑 傍聴

当会代表の長谷川順子のフェイスブックより転載
3月5日

飯能市行政側の回答に泣ける思いです(:_;)
長文ですがお願いします、読んでください。
昨日3/4(木)飯能市3月定例会・議案の質疑を傍聴してきました。

"森林文化都市"をうたう飯能市が、自然の宝庫である広大な加治丘陵に有する阿須山中の多種多様の樹木の混交林の山林を大量伐採ありきの事業を推し進めるとは夢にも思っていませんでしたし、今も信じられません。
まだこの事業内容を知らないという飯能市民の方が多くいます。
この事業について話をしても、知らない、とか聞いてない、など。
本当にそんなことするの?!という反応が返ってきます。
それは飯能市の計画とは思えないからです。

いま、この森の自然が本当に壊されようとしているのです、残念だけど本当です。

阿須山中にある飯能市の市有林17haのうちの70%(11.9ha)の樹木が大量伐採されようとしています。
なぜ、このような事業を飯能市は推し進めるのか。
この加治丘陵は、平成2年当時、小山誠三元飯能市長(故)が乱開発からこの土地を守るため、自然保全のために当時50億円でこの一帯の土地を買い取りました。
他の加治丘陵を有する近隣自治体の入間市青梅市は森林保全に努めていて、特に隣の入間市では市民ボランティアの参加による保全活動が日常的に行われています。そして市民に開放し、気軽に散策ができる憩いの場としています。
また宗教団体の立正佼成会も育林と称して、森林保全に努めています。

今回、この大量伐採を伴う事業の目的は、世界で活躍するサッカー選手育成のためのサッカー場の建設(0.9ha)。そのサッカー場運営のために付帯工事としてメガソーラー(11.0ha)を建設し、その売電収入を充てる、といったものです。

山の斜面を切り崩して作るサッカー場をみなさん、想像できますか?
国際試合ができるピッチは、105m×68m、約7,140平方メートル(0.714ha)。
山を掘削して作るわけなので、この大きさの面積のサッカー場は低部となります。
イメージだとサッカー場を底にし、すり鉢状に高い斜面に囲まれた、サッカー場が出来ることになります。
わたしはいつものような、いわゆる普通の平らな開けたサッカー場なのだと、そう思い込んでいましたが、そうではないのです。
しかも、サッカー場の周辺斜面をすり鉢状にして造成する、というか、しないといけない理由があります。それは、山に設置するメガソーラーを作るには必ず、調整池を設計しなくてはいけません。メガソーラー設置により、大量伐採された山は保水力がなくなっているので大雨はほぼすべて下流へと流れます。その流れる雨水の受け皿になるのは、本来“池”なのですが、飯能市のメガソーラー設置のための調整池はサッカー場になっているのです。
本当は調整池でいいのですが、それでは“地方創生”という理由にならないので、飯能市の場合は特別にサッカー場にしちゃった、いわばサッカー場はカモフラージュなのです。
全国各地で山斜面に設置したメガソーラーが大型台風などで崩落して周辺住民は多大な被害を受けて日本中で大問題になっています。

今回、この阿須山中の土地の取得についての議案が出されました。

議案第18号:財産の取得について、共産党の新井たくみ議員、山田利子議員、金子敏江議員の3名が質問しました。

その議案質疑について傍聴してきたわけですが、執行部の回答に泣けたわけです。

飯能市はこの事業内容を最優秀事業と高く評価し、以前の土地取得の意義であった自然保全はよそに置き、今は地方を元気にするために、地方創生の流れの中、総合戦略で合致していて、サッカー場ができて交流人口が増加となれば、自然保全ではなく、地方創生を優先するのは、ごく自然の流れだと、企画部・新井部長はいいました。

わたしがこの事業のおかしいな?!と思う点。
地方創生のために、はたまた、世界的な優秀なサッカー選手の人材育成の場としてのサッカー場を作りたい!!ということが大前提なのに、メガソーラーを設置の際、必ずセットで作らなくてはいけない調整池は、サッカー場という仕組みになっていること。
本当に、世界で活躍する選手を創出するためのサッカー場が作りたい人たちが、サッカー場を大雨が降ったら“池”になるような練習場を作るのでしょうか?
子どもたちが安心して練習や試合をするためのサッカー場が、“池”になることを前提にしているのに、運営側は世界で通用する選手を育成することができるのでしょうか?そして親はここに大切な子どもを預けることができるのでしょうか?

飯能市はこの事業に対してまだまだ、説明が足りません。地元住民だけの問題ではないのです。

わたしたち飯能市民にとって、飯能の森林は財産なのです。

飯能市はその貴重な財産である自然を壊してまで推し進める事業のことを市民に対してきちんと説明責任を果たさなければならない。

そして、この事業もまた、多くの市民の知らぬ間に粛々と進めているやり方は間違っていると断言したい。

ぜひ、阿須山中を一度訪れてみてください。

ここは、飯能市の宝箱、なのですから。

photo by ©️Yuki Kasono

阿須山中
加治丘陵の自然を考える会飯能
地方創生は何でもありきでいいのか

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