「ムーミンバレーパーク」、アニメ「ヤマノススメ」の舞台である飯能市の自然を守ろうとしています。
メガソーラー設置予定地は「ムーミンの作者、トーベ・ヤンソン」との交流から生まれた市営公園がある里山、17haです。
(東京ドーム約4個分)飯能市が月10万円で事業者に貸出し、メガソーラーが建設される予定です。
私たちはこの自然豊かな土地を、子どもたちに残したいのです。
どうかお力をお貸しください。
ネット署名はこちら! http://chng.it/n9QHbNjP

要望書に基づく質問書 

署名提出と共に、飯能市長へ以下の質問書を提出しました。


要望書に基づく質問書


私たちは、3 月 13 日に大久保勝市長に、『「森林文化都市」「第 6 次飯能森林整備計画」の理念に反する「飯能市阿須山中土地有効活用事業」の中止と白紙撤回を求める要望書』を提出しました。
この計画について、市民の多くが知らされないまま推進されていることに、不安や疑問の声が上がっています。

つきましては、下記質問事項について、市民に納得のできる回答をお願いいたします。

質問 1:阿須山中(17ha の山林)は、平成 24 年度から使用目的を「自然公園」として、20 億円の税金を投入して取得している市有地、いわば市民の共有財産です。
当初の使用目的から大きく変更になる「阿須山中土地有効活用事業」については、その事業内容や周辺地域に与える影響や生態系調査の報告等、地域住民だけでなく、所有者である私たち市民に十分な説明をするべきです。県担当課長からは「事業者任せにするのではなく、最終的には飯能市が責任となる」との回答を得ています。埼玉県の林地開発許可が下りる前に飯能市が責任をもって実施するべきです。広報 はんのう、などでの事前周知の上、市民説明会を開催してください。また、それはいつになりますか。

質問 2-①:事業内容についてお伺いいたします。土地利用の制限として、「葬祭場等に類する多数の人が集まる施設、墓地・霊園(ペット霊園を含む)、宗教施設のほか、近隣住民との調整や周辺環境への影響を考慮すると実現が困難と想定される事業の用途は認めない」としています。しかし、35 万立米もの切り土、盛り土を行うことは、「周辺環境への影響を与えることから実施困難」な用途に該当するのではないでしょうか。お考えをお尋ねします。

質問 2-②:山を切り崩して行う、メガソーラー発電事業が近年、豪雨・台風等により大量の設備が崩壊しています。全国の実態や水質汚染等が懸念され、危険性が予測されます。このことについてのお考えをお伺いいたします。

質問 3-①:提案に当たっての基本的な考えについて伺います。
この事業が、「地方創生に向けた取組みである提案」としている点について
「仕事を作り、安心して働けるようにする」となっていますが、この事業により、具体的にどのような仕事が生まれ、何人程度の雇用が見込まれると考えていますか。概算で結構ですのでお示しください。
質問 3-②:「時代に合った地域を作り、安心な暮らしを守るとともに、地域と地域を連携する」具体的な事業の主なものは、
ア、移住及び定住の促進に資する事業
イ、観光の進行、農林水産業その他の産業の振興に資する事業
ウ、その他、飯能市地域再生を図るために取り組むことが必要な政策課題の解決に資する事業
となっておりますが、今回建設予定のサッカー場のどの点が、ア、イ、ウに該当すると考えでしょうか。その理由もお聞かせください。

質問 4-①:「安定した持続可能な運営について」伺います。
太陽光発電による売電価格は年々下がり続けています。パネルの設置場所は北向き斜面であり想定発電量:10.2MW は期待できないと思います。
近年、太陽光発電関連事業者の倒産件数は 2014 年から 5 年連続で増え続けています。使用済太陽光パネル装置が経営破綻により、放置されたままの太陽光パネルの残骸が処分できず産業廃棄物となっていることが全国各地で大問題となっています。パネルの処分対策まで、対策可能か審査したうえでの事業者決定でしょうか。お伺いします。

質問 4-②:「安定した持続可能な運営」をするに値する資本力のある業者審査項目 オ:経営健全事業者加点が、A 社:一般社団法人飯能インターナショナルスポーツアカデミーは、0点。B 社は、82.5 点であり、B 社が経営面では優良であると判断されています。にもかかわらず、A 社:一般社団法人飯能インターナショナルスポーツアカデミーが持続可能な運営ができると判断した合理的な理由について説明してください。

質問 4-③:土地賃貸借料について伺います。
今回決定の賃借料:月額:100,000 円は市が提示した最低賃借料:月額 72,660 円を超えていますが、「阿須山中土地有効活用事業 事業者 審査表」によると B 社の提示は市の提示額の2 倍以上です。にもかかわらず、A 社:一般社団法人飯能インターナショナルスポーツアカデミーを選定した理由をお伺いします。

質問 4-④:「活用条件」「原状回復」についてお伺いします。
原状回復「事業者は、賃貸借期間が満了したとき、契約が取り消されたとき又は 6 カ月前までに賃貸借の辞退を申し出た場合、本市が現状のまま返還することを承認した部分を除いて、賃貸借前の状態に回復して返還してください。」とありますが、免除するとはどういう内容なのか、具体的な例でお示しください。
質問 4-⑤:この事業は 35 万立米もの切り土、盛り土で造成工事をするとのことですが、事業継続が困難になった場合、原状回復できるのか、お伺いします。

質問 5:対象の土地の近隣住民、周辺自治体に配慮することについて伺います。
阿須山中に近隣する、入間市青梅市、宗教法人立正佼成会では、加治丘陵の自然保全
に努めています。加治丘陵一体は、貴重な自然の宝庫であり、教育委員会「はんのう お宝スポット」にも掲載されています。生態系調査は必須と考えられるので、当然行っていると思います。その調査結果の公開をお願いします。

質問 6:天然芝のサッカーグラウンドを設置するそうですが、適切な施設維持管理のために薬剤を使用する場合について伺います。それらが環境へ及ぼす甚大な影響とは、どのようなものが考えられますか。また、使用する薬剤と名称と使用方法を調査の上、お示しください。

質問 7:「森林文化都市」を標榜する飯能市が制定した「第 6 次飯能市森林整備計画」の中で60 年かけて進めようとしている、混交林の育成。そのモデルともなる「阿須山中」の森林を取得目的の「自然公園」と真逆のサッカー場と付属のメガソーラー発電施設を作るために35 万㎡の土砂移動を伴うこの造成工事は、「森林の利活用」を考慮したとしても飯能市が行う事業としては無理があると思います。
この事業と「森林文化都市」及び「飯能市森林整備計画」との整合性はどの様に考えておられるのか、お伺いします。

尚、この質問書の回答は、6 月定例会開催の前、2020 年 5 月 20 日(水)までに説明と共に紙面でご回答いただきますようお願いいたします。